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☆6月17日 晴れ時々曇り 17℃/10℃ 毎日雨ばかりでうんざりしてしまうが、 つかの間の夏がやって来るだろうとの予報が出ているので、 期待することにしよう。 雨の多い天候のため、アロットメントに茂るのは雑草ばかり。 クーチグラスにイラクサに、アザミなどなど。 どれももうすぐ背丈を越えそうだ。 真っ白に咲き乱れていたサンザシの花はすでに散り、 ワスレナグサやタンポポの海原も静まり、 一面のCow parsley(シャク)も、フランスギクもまばらになり、 今は黄色いコリダリスが蔓延している。 そしてこれからしばらくは、 キンポウゲのピカピカ光る花びらで、 子供たちが花占いをするようになる。 Put a buttercup flower under your chin and it will shine. イギリス人の子供であれば、誰でもこのヒミツを知っている。 だから、もちろんおとなも知っている。 だって、だれでも一度は子供の時に、 あごの下に花びらを当てて試してみたことがあるからだ。 20年以上も前のことになるが、 現在のイギリスでナーサリーライムがどんな風に 子供たちに受け継がれているのかを調べるために、 1ヶ月ほど休暇を取って、鈍行列車を乗り継いで英国中をぶらぶら旅していた頃、 スコットランドでひょんなことからJと知り合った。 初デートは、ロンドンのアンティークマーケットをぶらついたあと、 ポッシュなレストランでの食事だったが、 その時にナーサリーライムの話をしたもので、 なにやら勘違いをされてしまったらしくて、 次のデートに選んだ場所が、田舎にある子供のミニチュア村。 おまけに、日本人からも年齢不詳に見られる私は、 その時すでにいい年をしていたのに、 どうも大学生だと思われていたようで、まるでお子さま扱いだった。 もちろん私たち以外はちびっ子同伴の親ばかり。 ガリバーになった気分でミニチュア村をあとにして、 パブの開く時間を待ちながら、 柵を乗り越えて牧場の中を散歩していたら、 巨大な牛の大群に囲まれて身動きができなくなっってしまった。 そして、光り輝く6月のメドウにはキンポウゲが一面に咲き乱れていて、 Jは花を一輪摘むと私のあごの下にかざして、 「君はバターが好きなんだね」と、ひと言。 バターが好きだと、あごに花の色が反射して黄色く輝くのだと言う。 「じゃあ、光らない人もいるわけ?」 「もちろんいるさ。バターが嫌いな人だよ。」 動かない牛の大群の輪っかの真ん中に座り込んで、 なんとも呑気にキンポウゲの花占いをした、 若くはない二人でありました。 「そろそろパブが開くから、行こうか」と、 Jは牛に「ソコノケ、ソコノケ」ってな声を掛けると、 不思議なことに牛たちはのそのそと道を開けてくれて、 私たちは、美味しいビールにありつけたのでありました。 イギリスの巨大な牛たちがちょっぴり怖かった私は、 (だって、バッファローみたいな牛たちで、私はリリパットになった気分だったんだもの。) 「ソコノケ、ソコノケ」で、牛を手名づけるJにころりと騙されて、 一年後には同居を始めたのでありました。 あ~あ、あの日キンポウゲの花が咲いていなければ、 あの日、バッファロー牛に囲まれていなければ、 私はもっと平穏無事な後半生を送れたものを。。。 人生とは、なんと 過酷なものでありましょうか。 [追記] ケンブリッジのおえらい科学者たちも、 なぜこの不思議が起こるのか、真剣に研究したくらいだ。 ■
by lapisland
| 2012-06-22 19:55
| 畑の周りのWildflower
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