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☆9月10日 くもり+damp 18℃/16℃ 先週頼んでおいたマッシュルームコンポストが届いた。 ガーデンセンターでも、マッシュルームコンポスト(以下MC)を 置いている所が少なくて、このところずっと探していたのだけれど・・・ なんてことはない、灯台下暗しで、 村のガーデンクラブのGarden Hutにあったとは! 出所がきちんとしたオーガニック・マッシュルーム・ファームのものだ と言うことなので、配達を頼んでおいたのだ。 牛糞や鶏糞をまったく使わないので、 プランツだけで作ったコンポストに依存しているのに、 ぐうたらなこともあって、まだ菜園で作っているコンポストが 十分な量ではないのだ。 で、どうしてもMCが欲しかったわけ。 最終的には無耕起にしたいので(今も殆ど耕していないけれどね)、 水分を多く含むMCを菜園で試したいとずっと思っていた。 アメリカやオーストラリアではかなり普及しているのだが、 日本では、そしてイギリスでもアマチュアガーデナーには それほど知られていないのが、mushroom compost (あるいはspent mushroom compost)だ。 私がこれに出会ったのは、Organic Gardeningのコースを 取っていた時なので、随分前のことになる。 カレッジのガーデンや菜園は自然農法的なやり方で、 草やら緑肥やらがボウボウに生えていて、 実践畑の隅にはコンポストや腐葉土と共に、MCが積んであった。 実践畑で野菜を作るのに、どのメソッドでやらなければいけない というような規制はまったくなかったので、有機栽培や、無耕起など いろいろ試してみたが、MCを混ぜ込んだ土を使うと、 とにかく野菜の出来が違うということを、 その時に実感した。 特に、私の住んでいる地域の土と言うのが、 土半分・石半分と言ってもいいようなもので、 水はけは非常にいいのだけれど、水もちは非常に悪い。 そういう土にはこのMCがいい働きをしてくれるのではないかと思っている。 庭では何回かマルチとして使ったことがあるのだが、 菜園で使うのには原料が確かなものでないと、 口に入るものを育てるのだからね。 ここで、マッシュルームコンポストについて、少し書いておこうと思う。 [製造工程] 名前の通り、マッシュルームを育てるのに使うコンポストなのだが、 業者が使った後その処分として売るというわけだ。 イギリスの場合だと、材料はワラ(麦)、干し草、完熟馬糞、 石灰、ピートまたはそれに変わるもの(ココシェルなど)etc. (アメリカではもっといろいろなものが配合されているようだ) 分析では、オーガニック原料 65% 灰やミネラルなど 35% 製造工程を簡単に書くと、 1.材料を3~4週間醗酵させたあと、160°F(71℃)に 数日間保って害虫や雑草の種を死滅させる。 2.その間、数回天地返しをする。 3.そのあと、コンポストはマッシュルームを栽培する室内に運び込まれ、 140°F(60℃)の蒸気で殺菌・熟成してから 1週間後に、MCの表面にピートモス数センチで覆土してから マッシュルームの種菌を植え付ける。 4.植え付け後、約5週間で収穫が始まるが(収穫期間は約3~4週間)、 収穫が終わったら、再び蒸気処理をしてから、 廃棄処分あるいは再生コンポストとして売却になる。 [使い方] そのまま使うのではなく、マルチングに使うか、 土と混ぜてslow-release organic fertilizer として使う。 (特に、コンテナー栽培に使う場合は25%以下に抑える) NHPの割合は2:1:1で、 phは6.6~6.8 蒸気消毒の過程で死滅してしまった有益なmicro-organisms を 増やすために、オーガニックコンポストやコンポストティーを 加えて使用するとよい。 [いい点] 1.窒素を多く含むので、ブラシカ類の栽培などに向いている 2. 石灰分を含むので、野菜の栽培に適している 3.水分を多く含む (MCの58%が水分) [気になる点] 1.すべての「オーガニック」とされる堆肥やコンポストに関して、 最も気になるのが、原料のワラなどにweed killerが使われていないか ということだが・・・ これは、きちんとしたファームのものを購入することで、 防げるのではないかと思う マッシュルーム栽培には農薬・殺虫剤を使用しないので、 その点は心配がないとの事。 2度の蒸気消毒で、雑草の種が芽吹く心配もなしとの事だ。 2.原料のせいで、塩分が含まれることについては、 質のよいMCの場合は、これも気にかける量ではないとのことだが、 念のために冬の間雨や寒気にさらしたり、ワーマリーに加えたりして、 塩分を取り除いてから使用するとよい。 3.私は10年以上前からピートモスは一切使用しないようにしているので、 マッシュルームの栽培過程の、 「出来上がったMCの表面にピートモス数センチで覆土 してから種菌を植え付ける」と言う部分に、抵抗がある。 が、イギリスの場合は、ここ十年ほど有機栽培の業者たちは ピートモスに代わるもの(ココシェルなど)を使う ようになっているので、それを確かめた上で購入すれば 問題はないだろう。 *日本では、まだまだ園芸にピートモスを何とも思わずに 大量に使用している人たちが多いのは、なんともいやはやである。 まあ、この国でもPeat Freeと書かれた培養土が簡単に手に入るように なったのは、ここ数年のことであるから、 日本もこれからそういう方向に進んで行ってほしいものだ。 ピートモスについては、また改めて書きたいと思っている。 4.石灰分が強いので、 シャクナゲ・ツツジ・ブルーベリーなど 酸性土を好む植物の栽培には向かない。 どうしても使いたい場合は、 「土とMCを1:1に混ぜて使用する」 とのことだが、そこまでして使う必要はないだろう。 **農薬・殺虫剤などが気になる場合は、 Department for Environment, Food and Rural Affairs(UK)に サンプルを送って、検査してもらうことも出来る。 http://mushroomcompostinfo.wordpress.com/ http://en.wikipedia.org/wiki/Spent_mushroom_compost 追記 日本でも、マッシュルームファームでは近隣の農家に MCを売却、再利用しているようだ。 原料・工程などの詳細が載っているので、参考にあげておく。 http://www9.ocn.ne.jp/~waq/aboutm3.html
by lapisland
| 2010-09-11 02:34
| Compost ・土作り
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