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☆12月11日 1日中濃い霧+damp 5℃/1℃ 12月になると、忙しい中にもお楽しみがたくさんある。 11月の中旬から次々と続くクリスマス・パーティは、 Jがリタイヤしてからはぐんと数が減ったので助かっているけれど、 それでもまだいくつか義理パーティもあれば、ごく内輪の毎年楽しみにしている集りもある。 ロイヤル・バレーの'Nutcracker'を観るのも12月の楽しみの一つだし、 今年はMatthew Bourneの 'Swan Lake' も今月から再演が始まっている。 でも、そんな中で私たち夫婦が一番楽しみにしているのは、 毎年恒例のローカルのミドルスクールのミュージカルだ。 Jがこの学校を支援するチャリティを10数年続けているので、 年間を通じて学校行事の招待が来るのだけれど、 いつも一番楽しみに待っているのが、このミュージカルの日。 この日はパーティがあろうが何があろうがキャンセルをする。 12月の第2週に、ドレスリハーサルの日を含めて最終日まで4日間の公演だけれど、 招待客や親たちはその中から都合のいい日を予約して参加する。 今年は最終日の前の日に行って来た。 本当に小さい学校で校舎も古く、公演のある場所もなんとも狭いホールだ。 そこで毎年子供たち180人(7~11歳)全員参加のすばらしいマジカルタイムが始まる。 それは、年によってアンドリュー・ウェバーの作品の場合もあるし、 オリジナル作品の場合もある。 子供たちは秋のハーフタームホリデーが終わった頃から少しずつ練習を重ねて この日に備える。 ヘッドマスターのミスターUは大道具作りに精を出し、母親たちは衣装作りに工夫を凝らし、 親の有志が音響や、公演の録画・DVD作りなどを担当する。 音楽監督ミセスUの指導の元、子供たちだけではなく、 先生たちやスタッフ、親たちがひとつになってこの公演を盛り上げている。 公演は夜7時から始まる。 ミュージカルは全員180名の子供たちすべてが舞台に登場する所から始まって、 全員が2時間の長丁場を舞台の上で過ごす。 今回は前から2列目の中央の席だったので、 舞台のせり出しの場所は手を伸ばせば届くくらいだ。 今年の出し物は、ディキンズの二都物語を脚色したオリジナル作品で、 フランス革命を背景に、ちょっぴりレ・ミゼラブルの要素も入っていたりしてね。 フランス語の台詞も少し混じり、 子供には少々難しいと思われる台詞がぽんぽん飛び出すのだけれど。 ジョークの意味がわからないままに演じていた子が、 やっている間に突然その面白さに気がついて、 演じながら笑い出すなんてこともあったようだ。 小さい子たちは、大きくなったらおにいちゃんやおねえちゃんたちのように ボクも大きな役をやるんだと、年長の子達に熱い視線を送りながら、 自分たちのパートを精一杯の大きな声で歌う。 大役をこなす上級生たちのセリフ回しや表情や歌や踊りは、役そのものになりきって 全員の情熱とエネルギーがこちらに直接ぶつかってくるすばらしいミュージカルで、 小学生のやる学芸会的なものとはまったくかけ離れたレベルに到達している。 毎年、年の瀬にこのミュージカルを見て、 暗いニュースばかりの世の中だって、まだまだ捨てたものではないぞ。 この子供たちがいる限り、未来も少しは明るいと希望が見えてくる。 だって、こんなに学校全体が一つの大きなファミリーになって、 素晴らしいものを創り出すことができるのだもの。 子供たちと一緒になってひとつのものを創り上げる喜びと充実感を体験して来た私には、 それが実感としてよくわかる。 180人の子供たちの奏でるハーモニーにどっぷり浸っている間に、 2時間はあっという間に過ぎて行って、 革命の勝利の歌声が響き渡り、舞台にはフランス国旗が翻り・・・そして、幕が下りた。 私たちは手が痛くなるほど拍手をし続け、 ミスターUは子供たちを褒め称え、裏方たちを称え、ミセスUを称える。 観客は子供たちに拍手を送り、裏方に拍手を送り、ミセスUに拍手を送る。 子供たちは裏方に拍手を返し、ミセスUに大きな拍手とエールを送る。 そして私たちは、舞台から降りて来る子供たち一人ひとりにに「ブラボー!」と声をかける。 帰りに、出口でドネーションの籠を持って立っている3人の男の子たちに 「すばらしかったよ! Well done!」と声をかける。 その中の一人が微笑みながら、 「明日も見に来てくれる?」と聞く。 「明日はもうチケットが取れないからだめだけれど、毎年見に来ているよ。」 と答えると、 「僕たちは6年生だから、あと1年やれるから、来年もきっと見に来てね。」 と、うれしいことを言ってくれる。 「うん、きっと来年も来るよ。」と約束をして校舎を出る。 外は夜の冷気がひんやりと立ち込めていたけれど、 子供たちからもらった熱い炎は、私たちの心を暖かくしてくれる。 うん、来年もきっと来るよ!
by lapisland
| 2013-12-22 20:01
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